本作、Bloodstained:Ritual of the Nightの帰還により、
全てのメトロイドヴァニアは終焉を迎えた。
それは、コナミを退社していたドラキュラシリーズのプロデューサー、
「IGA」がBloodstained:Ritual of the Nightを発表した。
そしてそれはKickstarterという日本ではまだ根付いていない文化での出資という形だった。
それから4年、ついにそのBloodstained:RotNが発売された。
まさにそれは夢のような心地だった。
さて、昨年の頭の方でこんな記事を書いていた。
【コラム】メトロイドヴァニアというジャンルに物申し、その定義を考える
https://chickenexplosive.blogspot.com/2018/03/blog-post.html
まず大前提として、
既存のメトロイドヴァニアと謳われる作品は
つまらないというわけでもないし面白い物も多い
という事は知っていてほしい
上記の内容を掻い摘んで話すと、
世間でメトロイドヴァニアと謳われる作品はメトロイドであって、
探索要素があるだけでメトロイドヴァニアって言うんじゃねーよ
それだけじゃメトロイドヴァニアじゃねーよバーーーーーーーーカ!!!!
という話である。
レベルアップもなくて多種多様な武器もなくて、
アップグレードに紐づく収集要素もない。
ザコ敵と戦うメリットが一切ない。
それでいてクッソ難易度が高い。
そんなものはメトロイドヴァニアではない。
というわけで今回こじらせたファンが待ち望んだ作品である。
本作はPS時代から続く探索型悪魔城ドラキュラシリーズの流れを汲む作品である。
基本的には剣や鞭、大剣や斧、刀や銃など多種多様な武器を使って敵を倒し、
広大なマップを探索し、ボスを倒して新しい能力を獲得、
新たな土地を開拓していくというのが基本的なゲームの流れだ。
しかし世間では何を勘違いしたか、
探索して新しいアップグレードを取得して
新しい場所に行けるだけでメトロイドヴァニアと評される。
それ、メトロイドも同じじゃね?
というのを公式も認知していたのか、本作Bloodstainedの宣伝では、
メトロイドヴァニアという名前を使わずに
「IGAヴァニア」という呼称を使う事によって回避する事に成功した。
つまり探索要素とアップグレードがあるのはメトロイドヴァニア、
探索要素、近接武器での戦闘、豊富な収集要素、経験値とレベルアップ、
雑魚一体ごとに複数のドロップ品の設定…等。
RPG要素がかなり強めになっているので、
敵やボスが強くてクリア出来なくても、敵を倒していけば強くなり、
いずれはクリア出来るという初心者に優しい作り。
これら全てが備わってこそのIGAヴァニアという事となる。
これによって既存のジャンルとは違うぞ、という事が明言されたのだ。
なので、世間で言うメトロイドヴァニアという単語は、
メトロイドヴァニア=任天堂以外が作ったメトロイド
という事を覚えて帰ってください。
閑話休題。
前置きが長くなったが、本作の話にようやく移ろう。
本作の主人公はミリアムという体がシャードという結晶に蝕まれた女性。
同じ境遇である男性、ジーベルを救う為に、地獄と繋がった城へ乗り込む。
というシンプルなお話で、変に気負う必要もなく肩の力を抜いて遊べる。
ゲームシステムは要素が多く、覚えるのが大変ではあるが、
一つ一つは単純で、少しずつ覚えていけるので、
日本人には比較的とっつきやすいのではないだろうか。
基本的には敵を倒し、経験値を入手し、レベルアップ。
アイテムや収集物を集めてどんどん強くなっていき、
ボスを倒す事で新しいアクションが開放されていくので、
プレイ時間が増えれば増える程楽しくなっていく。
まずは武器、このゲームは基本的に近接戦闘がメインで、
短剣、剣、鞭、大剣、銃、キック等様々な武器が存在する。
武器の選択は自由で、好きな物を選んで最後まで戦っていける。
武器はそれぞれアイテム錬成で作り出したり、雑魚からの直接ドロップ等がある。
特殊な能力を持ったものなどもあり、単純な上位互換でないものも多数。
お気に入りの武器で戦おう
また、武器にはそれぞれ「奥義」と呼ばれるものがあり、
格ゲーにあるようなコマンドを入力する事で、特殊な技が発動する。
攻撃時の硬直はジャンプ攻撃やバクステしゃがみなどでキャンセル出来、
上記の奥義も駆使すれば、攻撃連打するのに比べて、
圧倒的な火力を出す事が出来るので、
シンプルな操作ながらに、ごくテクニカルな気分を味わえる。
また雑魚敵に全てにドロップ品が設定されており、
前述した雑魚からの武器ドロップもそうだが、
様々な素材アイテム、防具など多種多様なドロップが、
雑魚敵一体につき複数個用意されている
次にシャードシステム。
本作の敵には本当に極一部を除いて、ザコ敵一体ごとに
シャードと呼ばれる「スキル」のような物が設定されており、
その雑魚が「シャード」をドロップする事がある。
「シャード」を装備して使用する事で敵の能力や技が使える。
言ってしまえば、
全ての敵にロックマンのボス撃破時に入手出来る特殊武器が設定されている。
といえばわかりやすいだろうか。
シャードにはいくつか種類があり、
装備して技のように使う物、長押しして特殊能力を使うもの、
装備しているだけでステータス上昇・特殊能力が発動する物、
装備するだけで仲間の使い魔を召喚する物がある。
そしてシャードはランクとグレードというものがあり、
グレードは同じシャードを重複して持つと更に能力が強化され、
最大9個持つと大幅に能力が増加し、
ランクは後述するシャード強化で範囲や攻撃速度、発射数などが強化される。
つまり雑魚を倒せば、アイテムや装備、シャードがドロップし強くなる。
更に雑魚を倒した経験値でレベルも上がり、能力値が上昇する。
という楽しさのサイクルの塊になるのだ。
これが「IGAヴァニア」の楽しさなのだ。
またボスにもシャードが設定されているので、
ボスシャードも完全強化しようとするならば、
ストーリーモードを9週する必要がある、ヒエー。
これらの戦闘を補助するショップ関連も充実。
ショップでは回復アイテムや素材、装備などの購入の他に、
上記でも少し触れたシャード強化が可能となる。
これは全てのシャードに素材を使って強化する事が出来、
シャードのランクを上昇させる事が出来る。
シャード強化を行う事でシャードのランクが上がり、
技の範囲が広まったり、発射数が増えたり等、
掻い摘んで言えば、使い勝手が上昇する。
こちらもシャードのグレードと同じく、最大が9になっている。
グレードもランクも最大レベルである9まで到達するととても強い。
シャードには装備しているだけで能力が上昇する物があるが、
こちらのシャードランクを9になると、
シャードを装備していなくても自動的に発動する永続発動となる。
これを利用することでミリアムはどんどん強くなる。
とても重要な要素だ。
ショップでは他にアイテムの錬成が出来る。
素材を使用して新しい装備を生み出す事が出来る。
戦えば戦う程、シャードが手に入り、経験値も入りレベルが上がり、
その雑魚が落とした素材を使って更に装備も作る事が出来る。
とにかく、戦えば戦う程強くなるので、誰でもクリア出来るだろう。
そして、ショップにあるもう一つの重要な機能である料理。
システム的には錬成と変わらないのだが、
食材を組み合わせて料理を作る事が出来る。
出来上がった料理は回復アイテムとして使用できるだけでなく、
初回仕様時限定ではあるが、
HPやMP、基礎ステータスなどが上昇する。
これは一時的なものでなく永続効果だ。
料理を食べれば食べる程、ステータスが底上げされ、戦闘が楽になる。
また本作では回復アイテムであるポーションの所持制限がきつく、
ポーションに頼ると全然回復手段を確保出来ないので辛いのだが、
料理を大量に持ち込めば、回復手段には困らない。
なので、常に料理を意識すれば格段に探索が楽になる。
ここまで読んでもらえればわかるだろうが、
とにかくIGAヴァニアは戦闘を中心にゲームデザインが重きをおいており、
誰でもクリア出来る初心者救済の成長要素も多く
とにかく間口が広いゲームとなっている。
言ってしまえばお酒を飲みながらダラダラ遊ぶのに最適なゲームだ。
またアップデートで更に追加の二人のキャラクターが遊べるキャンペーンや、
詳細は発表されてはいないが、ローグライクモードにオンラインco-opモードなど、
発売後の豊富なサポートも用意されている。
人は選ばず楽しめるので、是非この機会にIGAヴァニアを堪能してほしい。
IGAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
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