2019年12月4日水曜日

Valve Indexを買って約一週間経つので感想殴り書き

Valve Indexが海外で発売されてから早半年程、
ようやく日本でもValve Indexが発売される事となり、
日本のVR業界が再び盛り上がっている。
フルセットは一度品切れになり、コントローラーは今でも品切れ中だ。

初めてVRヘッドセットを購入しようとしている人や、
Vive、Oculus Riftから乗り換えようとしている人も居る。
そんな方々に主観入りまくりの簡単な感想をお伝えしたい。
まず、自分はOculus Rift DK2→HTC Vive→Vive Pro→Valve Indexと乗り換えてきた。
基本的にはVive、Vive Proとの比較を行っていきたい。

まず最初にヘッドセットの良い点と悪い点を挙げていき、
その後に詳細を語っていく
初めはレンズ関連から。

良い点
  • 解像度が高い
  • 視野角が広い
  • スイートスポットが広い
  • リフレッシュレートが高い
  • ヘッドホンの音質がとても良い
悪い点
  • コントラストが弱い
  • 全体的に白みがかっている
  • 鼻の所の隙間が広すぎる
  • ヘッドホンの音漏れ
Viveから乗り換えるのであれば高繊細なディスプレイ解像度に圧倒される。
Vive ProのHMDとの比較でいうとコントラストが弱い。
それが原因なのかはわからないが、全体的に白っぽいというか白もやのようなものが見受けられる。
これも映像に没入すればそれほど気にならないが、ふとした時に気になる時もある。
映像美という観点で見るのであれば確実にVive Proの方が良い。
しかし、人は慣れるのか、自分はすぐに慣れてしまった。

映像美はVive Proの勝利ではあるが、それ以上にIndexが勝っている部分が多い。
それは視野角とスイートスポット。
Viveシリーズでは双眼鏡を覗いているようで、少し窮屈だったが、
Indexでは視野角が広がった関係で人間の視界に近くなっており、
視界の狭さは殆ど気にならなくなっているのは嬉しい。

それ以上に嬉しいのはスイートスポットだ。
Vive Proのスイートスポットはとても狭く、完全に一致させないと画面がぼやける。
合わせなければぼやけるだけでなく、視力も落ちる可能性がある。
Indexはスイートスポットが広くなっており、
Vive Pro程HMDをかぶる際に調整する必要はない。

一応Indexの売りであるリフレッシュレートだが、
個人的には90hz以上はあまり体感出来ないと思っている。
人によっては90hz以上を見分ける事が出来ない人間が居るので、
普段から144hzモニターなどを使っていなければ特に気にするものではない。
それにfpsを出すということは上位のGPUを求められる事になるわけで。

後個人的に気になるのは鼻の所の隙間。
外国人の高い鼻を基準にしているせいか、
OculusやViveの非にならない程隙間が広く、
何かで補強する必要が出てくるだろう。

ヘッドホン関連だが、音質も良く、立体音響も感じられる。
音の聞こえ方もとても自然に聞こえて、Proと遜色がない。
むしろ密着型のProと違って開放型なので長時間の使用でも疲れない。
周りの音を聞く事も可能。
ただ開放型なので音は周囲に漏れる密着型の利点もあり、
ナニかほにゃららな物をする時に関しては音漏れは最大の天敵だろうか。

細かい所で言えばリンクボックスがなくなっていて、
電源を消すにはコンセントからプラグを抜く必要があったりもする。

HMDに関してはViveオーナーならば超おすすめ、乗り換えない理由はない。
コントラストに関しては負けるかもしれないが、それ以上の恩恵が多い。
Vive Proオーナーに関しては乗り換えるかどうかは悩ましい。

Proが優れている点は良いコントラストだが、それ以外はIndexが利便性が高い。
高コントラストvs広いスイートスポットに広い視野角。
Proを使う際にスイートスポットの調整が気になる方はIndexに乗り換える価値はある。

後はProの使用用途にもよる。
ナニがとは言わないが、
高画質が必要なほにゃららな物をメインで使うのであれば、
Proの方が良いかもしれない。
逆にゲームを遊んだりするのがメインであればIndexがおすすめだ。

さて、次はコントローラーだ。
良い点
  • 手にフィットして握りやすい形状
  • フィンガートラッキング
  • 物理スティック・ボタンとタッチパッド搭載
  • 位置をカスタマイズ出来るストラップ
  • 手を離しても良い装着方法
悪い点
  • スティックの位置が遠い
  • スティックの耐久性
  • 日本人の手のサイズにフィットしていない
Valve Indexのコントローラーといえば、
VRに詳しい人ならばKnuckles時代から追っていただろうデバイス。
恐らく殆どの人がこのデバイスがメインとなるだろう。
結果から言えば最高。絶対に購入するべきだ。

革新的なのがフィンガートラッキングだ。
その凄さはもう動画なりでわかるだろうが、やはり感動的。

指が動かせるという点だけで没入感も上がるし、
オンラインプレイで使えると表現の幅も広がる。
なのだが、日本人の手のサイズにはフィットしていないせいか、
ソフトにもよるがフィンガートラッキングがガバる時もある。

コントローラーの形状自体はとても握りやすいが、ガバる時が残念。
フィンガートラッキングを行うという事は手を開く状況がある。
手を離していても保持出来るコントローラーはとても楽だ。


そして特に嬉しいのが手を固定するストラップの角度が4段階から選べる。
ここの白い丸の部分に動かす事が可能で、様々な角度で保持出来る。

これをいじるか否かでかなり快適さが変わってくる。
一番気になるのが、自分の手が小さいせいか、
スティックの位置が外側に配置されているので、そこまで指を伸ばしにくい。
フィンガートラッキングのガバもそうだが、
やはり外国人向けのデバイスであることを認識させられる。

コントローラーの重量自体はViveワンドとさほど変わらないが、
形状が変更されて重心が変わっているおかげか、
ワンドよりも軽く感じるのも嬉しい。

何よりワンドと違って持ち手から先端が飛び出ていないので、
壁を殴ってしまうリスクが減ったのも喜ばしい。

コントローラーはほぼ文句なしの一品ではあるが、
海外勢の報告では、スティックの耐久性に難があり、
スティックを触っていないのに反応してしまう事があるらしい。
そのあたりは素直に怖いが、現状触っている分には不満らしい不満はない。

次にベースステーション2.0
これは箇条書きで良い点悪い点を上げる程でもないので軽く紹介程度で。

元々はベースステーション1.0を使用しており、
経年劣化なのか1.0が悪いのかはわからないが不具合がおき始めた。

最初はBluetooth経由のスリープ・起動ができなくなり、
場所によってはトラッキングを見失いコントローラーが遠くに吹き飛び、
めちゃくちゃブルブル震えたりする。
H3VRで銃を両手に構えた場合などは震えすぎてまともに撃てない事もあった。

しかし2.0…というか新品に変えたおかげか、
その手のスリープやトラッキング関連の問題はなくなった。
1.0を使っていて少し調子が悪い人は買い換えるのもありか。

2.0にも満足…と言いたい所だが、稼働時の音がうるさい
1.0の時は静かな部屋で少し聞超えるかな?程度の稼働音だが、
不良品を引いたのかゲーム中でも稼働音が聞こえるくらいにキーキーうるさい。
甲高い音なので結構気に障る。
どうやら国内外問わずに個体差で起きる問題らしい。
ここはかなり残念だ。

総評としては、
HMDは乗り換えるべきではあるが、用途によってはProの方が良い。
コントローラーは使いやすく持ちやすい、ワンドの上位互換。
ベースステーションは経年劣化なら乗り換え視野、不良品を引けばうるさい。
といった感じで、値段は高いが、それに見合うハイエンドな一品。

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