たった二人で制作されたソウルライクなアクションゲーム
元々はフロム・ソフトウェアから販売されている。
デモンズソウル・ダークソウルシリーズのオマージュゲーの一つであり、
所謂「ソウルライク」と呼ばれるジャンルのゲームだ。
ソウルライクの定義はまだ曖昧だが、端的に紹介すると
- 高難易度
- 非同期オンライン
- 死亡するとロストする経験値
- 達成感のある戦闘
- 多種多様の武器を使った様々な戦闘スタイル
- それに伴う多様なビルド要素
このゲームに興味がある人の殆どはソウルシリーズに触れていると思われるので、
この記事では、ソウルシリーズとの差異を取り上げていきたいと思う
完全にソウルシリーズの作りと
ソウルシリーズのエッセンスを一部抽出したようなゲームはいくつかある。
しかしどれもが本家のソウルシリーズのアイデアを、
上手く取り入れられていない印象を受ける。
そんな中、ソルトアンドサンクチュアリでは、
3Dゲームである、本家ソウルシリーズのアイデアを上手く2Dに落とし込んでいる。
その2Dに上手く落とし込まれたアイデア達は歯車のように噛み合っている。
攻撃や回避などの行動でスタミナを消費したり、
盾を使ったパリィで敵の攻撃を弾いて体勢を崩し、致命の一撃を打ち込むなども出来る
本当にソウルシリーズそのままの感覚で遊べる上に、
ソウルシリーズで培った知識がそのままこのゲームで活きるのも面白い
はっきり言ってこのゲームは面白いのだ。
ここからは上記のリストの要素を解説していく。
- 高難易度
手強いボスも存在する
しかし本家のそれ程凶悪な難易度はなく、何度か遊べば突破出来るレベルではある。
- 非同期オンライン
それを見る事により、先に存在するトラップや強敵などを事前察知し、防ぐ事が可能だ
また、他のプレイヤーが残したメッセージを読む事が出来、
罠や隠し部屋や宝のありかなど様々なメッセージをシェア出来る
今作でも両方の要素が存在する。
しかし前述した通り、そこまで凶悪な難易度ではないため、初見殺しなども殆ど存在せず、
プレイヤーの死亡映像はそこまで役に立たないのでおまけ程度か。
そして後者のメッセージだがこれは今作でも便利だ
隠し部屋や隠し宝箱のありかなどをシェア出来るのは大きい
- 死亡するとロストする経験値
再びその場所にまでたどり着くと、ドロップした経験値を回収する事が出来る。
回収するまでに死んでしまうとその経験値はロストしてしまうという緊張感のあるシステムが存在する
ボス戦でロストしてしまうと、ボスを倒さないと取り戻せない
今作でも同じシステムを採用しているのだが、ソウルシリーズとは違い、
経験値とお金が別個の資源として独立している。
死亡してもロストするのは経験値のみ、お金は所持金1割を失う。
その点ではこちらの方が緊張感は若干薄れるだろう。
が、それでも緊張感は維持できている。
- 達成感のある戦闘
そこまで苦戦する事もないだろう。
苦手な敵は存在しても負け続ける事はあまりなく、
なので撃破時にそこまで達成感は得られない。
- 多種多様の武器を使った様々な戦闘スタイル
果ては銃に弓矢に盾に魔法・奇跡の触媒と、一通り種類は揃っている。
片手で持てる武器は両手持ちで使う事も出来、モーションや技の性能も変化する
武器自体の種類も多く、様々な戦闘スタイルで戦う事が出来るのも楽しい
- それに伴う多様なビルド要素
しかし大量のパラメーターが存在し、どれを上げれば良いか、
そもそもどういう風に上げていけば良いかが最初はわからないのだが、
ソルトアンドサンクチュアリでは、スキルツリーを実装する事により、
何もわからない序盤での育成方針についてわかりやすく誘導してくれている
これにより脳筋や純魔、上質やアンバサなど様々な育成ビルドを簡単に作る事が出来る
スキルツリーを進めていくだけで自然とビルドが組み上がっていく
ここまで見るとわかるが、概ね…というよりも殆どソウルシリーズの2D版として遊ぶ事が出来る。
難易度は抑えられているがクローンとしては最高の出来の部類に入る。
むしろ導入が丁寧な辺りはソウルシリーズを遊んだことのない、
初心者に向けた作品のように思える。
またソウルシリーズにない要素として探索アクションの強化があげられる。
主に移動関連が快適に、楽になるスキルをストーリーの進行とともに入手出来、
今まで行けなかった場所に行けたり、早く移動する事が可能となる
ゲーム終盤においてはそれらを入手することによって、とても変態的な機動で動く事が出来、
その疾走感はなかなか味わえない物になっている
戦闘面ではなく、移動面での強化はなかったのでここは新鮮味があるだろう。
総評としてはソウルシリーズのソウルを受け継ぎ、
それを上手く2Dに落とし込んだ良作、といった感じだが…
何度かやり直すだけで突破できる、そこまで高くない難易度の存在のおかげで
あの3D戦闘の間合い・緊張感・達成感を超える事は厳しかった
ゲームプレイ自体はかなり楽しいのだが、
前述の難易度の関係上、戦闘の中毒性は物足りないように思える。
ソウルは受け継いだが、センスを完全に受け継ぐ事は出来なかったといえる。
とはいえこの値段で結構なボリュームもあり、
クリアまでには12時間を要した。
ソウルライクなゲームに飢えているなら、
このソルトアンドサンクチュアリは一時的な喉の乾きを潤してくれる。
だが、この塩を摂取する事により更なる喉の渇きを感じる事となるだろう
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