2018年3月24日土曜日

【コラム】メトロイドヴァニアというジャンルに物申す。

数年前とは違い、インディーズゲームが普及している昨今。
Steamでしか取り扱われてこなかったマイナーなインディーズゲーム達は、
その人気から有志による日本語化や、
公式側で日本語の追加なども行われる。
更には日本企業を介しての音声含めた完全な日本語吹き替えなどのローカライズも行われる。

そしてマイナーなインディーズゲームは、SteamというPCゲーミングの枠組みを超えて、
Xboxでインディーズの波が訪れ、更にはPlaystation4、Nintendo switchなど、
現在幅広いプラットフォームで楽しめるようになり、
インディーズゲームを遊ばない人たちの手元にも渡るようになった。

さて、その上でよくこのような言葉を聞かないだろうか?

「○○ライク」と、

例を上げればDemons soulsから続く、Soulシリーズ、
そのシリーズにオマージュされたインディーズを端的に紹介する際に、
「ソウルライク」などと紹介される事も多くなってきた。

しかしその紹介は本当に「端的に 」紹介しているだけであって、
その精神性までは完全に理解出来ていない物が屡々。
だが、ソウルシリーズを模範しようとしようとしてるのも確か。

そんな中、最もゲーマーを混乱に陥れているのが
「メトロイドヴァニア」というジャンルだろう。


長ったらしく話したが、早い話が世の中、メトロイドヴァニア詐欺が多すぎる!!!!
という点である。

そもそもメトロイドヴァニアとは、
それまでステージクリア型の悪魔城ドラキュラ(海外名Castle Vania)が、
突如シリーズの途中で探索型のシステムを導入し、
メトロイドのようなスタイルだったことから、メトロイドのゲームプレイにドラキュラの名前を組み合わせて、
メトロイドヴァニアと呼称されるに至ったのだが…

偉大なGoogle先生に答えを聞いてみよう。
するとはてなの記事がトップに引っかかる。



是非概要を一読してもらいたい
以下は上記サイトより抜き出してみると
  • 2D視点の探索型の横スクロールアクションゲーム
  • 時間制限などなく、広大なマップを探索していく
  • アップグレードや装備品を手に入れる事により、探索箇所が増加
  • キャラクターの成長要素・強化要素が存在
  • 上記の繰り返しがメインでゲームが進行
 といった趣旨の事が書かれている

そして、これが現在Steamでリリースされている「メトロイドヴァニア」タグのゲームを見てみると…
 

は?

そう、メトロイドヴァニアのメの字すらないようなタイトル群が並んでいる。
ではメトロイドヴァニアとは何なのだろうか?
ここからはメトロイドヴァニアの定義を掘り下げていきたい
さて、先程上記で羅列したメトロイドヴァニアの趣旨だが
  • 2D視点の探索型の横スクロールアクションゲーム
  • 時間制限などなく、広大なマップを探索していく
  • アップグレードや装備品を手に入れる事により、探索箇所が増加
  • キャラクターの成長要素・強化要素が存在
  • 上記の繰り返しがメインでゲームが進行
問題はこれは全て「メトロイド」でも賄えるという事だ。
そう、これらは「メトロイド」の要素を紹介しているだけで、
「メトロイドヴァニア」の紹介ではない。
ではメトロイドヴァニアに足りない要素とはなんだろうか
ここからはメトロイドヴァニアの源流であるタイトル…悪魔城ドラキュラをドラキュラ、
それにオマージュされた作品群をメトロイドヴァニアと分けて呼んでいく。
以下は個人的なメトロイドヴァニアがメトロイドヴァニア足り得る、重要にして不可欠な要素である。
  • 戦闘に重きをおいたゲームデザイン
まずメトロイドは戦闘自体にそれほど意味はない。
あくまでゲームを攻略する上での障害物でしかない。
対してメトロイドヴァニアでは、障害物ではなく敵という扱いだ。
メトロイドヴァニア…というよりも源流の一作である、
悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架というタイトルを例にあげてみよう。


画像はインターネットの海からお借りしました、ごめんなさい

さて、これはその蒼月の十字架のモンスター図鑑なのだが、
まず画面中央の「アイテム1 アイテム2」という所を見て欲しい。
このゲームには100種類近く居るザコ敵の殆どに、アイテムドロップ枠が2つ設定されている。
コモン枠とレア枠のドロップだ。
更にはその下の「SOUL」という箇所。
これは本作限定のシステムで、敵を倒すと一定確率でSOULをドロップし、そのモンスターの能力を獲得する事が出来る。
その能力はパッシブにアクティブスキルなどが存在する。
またその能力はSOULの獲得数で強化され、最大9個で最大強化される。
つまり、コモン枠とレア枠のドロップテーブルに加え、モンスター毎に固有のドロップ最大9個まで用意されている。
更には経験値やお金もドロップする。
ゲームデザインとして敵を倒す事を推奨している事となる。

ただの障害物としてのメトロイドと違い、敵を倒す行為に意味を持たせている。

  • 近接戦闘に重きを置いた武器達
更には蒼月の十字架には多種多様の武器が存在する。
剣や刀、斧に槍、ナイフ、更にはピストルにRPGなど、本当に多種多様だ。
そして大多数の武器には通常の効果とは違う技も固有のものが用意されている。
銃なども存在するが、普通に遊ぶ分にはそこまで強くなく実用的ではない。
ゲームシステムがリスクの有る近接戦闘をさせようとしている。
明らかに探索ではなく、戦闘を中心にゲームが進んでいるという事が見てとれる。
  •  キャラクターレベルの存在

上記の抜き出しに「キャラクターの成長要素・強化要素が存在」
とあるが、源流であるドラキュラからは外せない存在として、
キャラクターレベルが存在する。
所謂RPG要素だ。

敵と戦い、レベルが上がるとステータスが上昇し、どんどんキャラクターが強くなる
腕に自身がない人は時間をかけて、経験値を貯めてレベルアップすればボスも倒せる。
逆に腕に自信がある人は育成せずにプレイヤースキルだけで突破する事も可能だ。

しかし現在蔓延しているメトロイドヴァニアと呼ばれる作品には、
所謂アップグレードは存在しても、レベルという概念が存在しないものが多い。
それがなければ、ただのメトロイドでしかないのだ。

そしてドラキュラシリーズにはクリア後のおまけ要素として、レベル1プレイが存在する
レベル上限まで目指すプレイとは別のやりこみプレイだ。
こちらは弱いまま、敵がどんどん強くなるプレイには全世界のゲーマーが苦労して戦った。
そういった点もドラキュラの魅力的だろう。

ここまで見ればわかるが、ドラキュラは探索型のゲームプレイではあるが、
確実に近接戦闘を中心にしたゲームプレイが作られている

個人的にはこの三本柱がドラキュラ…メトロイドヴァニアとしての根幹を成すゲームデザインだと感じている。

これらを踏まえた上で、上記のメトロイドヴァニアタグのタイトルを見ていくと、
メトロイドヴァニアではなく、「メトロイド」のタイトルが殆どになっている。
結局の所、真のメトロイドヴァニアは、本流の悪魔城ドラキュラシリーズでしか存在し得ない。

そしてそのメトロイドヴァニアを作り上げたゲームクリエイター、IGA氏が手がける、
魂を受け継ぎし存在「Bloodstained」しか存在し得ないのだ。
2018年の発売を楽しみに待とう。


0 件のコメント:

コメントを投稿