2014年7月30日水曜日

BIOSHOCK infinite burial at sea EP2レビュー:グランドフィナーレは訪れない


SS微ネタバレ注意




あの貸しを返し終えた彼女は念願のパリに来ていた


そこに彼の姿はない

パリでの生活を楽しむエリザベスだがそこに一人の少女が現れる


サリーを追いかけるエリザベスだが…

居るはずのない少女を追いかけるエリザベス
しかし彼女は思い出す、己の罪を。


責任転嫁… Spec Ops:The Lineだ!


断罪か、贖罪か…もしくは…
彼女は自身の罪と向き合うべく、もう一度かの地へと赴く


無意味な行動だと警鐘を鳴らす二人

そしてかの地へと降り立った彼女には可能性の観測者としての力を失う


そんな非力な彼女を導くべく機械仕掛の神-プレイヤー-が舞い降りる。

というのがEP2の粗筋
思っている以上に気に入ってしまったので気合が入ってしまった

上記の通り非力な女性がプレイアブルになったので
過去作のようにドンパチして戦うスタイルでは行かなくなった


本人から直々に作法を習うザベス

透明状態になれる新しいプラスミドや非殺傷のクロスボウを利用し戦う
ステルス分が高くなった戦闘が目玉になっている
スプライサーに気付かれたら最後、一人を倒すだけでも苦労する
必然的にステルスをせざるを得なくなる

その分非殺傷武器の性能も優遇されており
初見から1998モードでもクリア出来るのではなかろうか

ラプチャーが舞台という事で1の登場人物がこれでもかと登場し
尚且つメインシナリオにがっつり絡んでくる展開は見ていてワクワクする
本編のビガー誕生経緯のように、1とinfでクロスオーバーしている所もあり
ソングバードの出自などは「おおっ!」と思わされた

シナリオは本編と同じく難解な部分もあるが概ね理解出来る範囲ではあるし
ボリュームもEP1より増えており楽しく遊べる
EP1をクリアしたのであればこちらも是非セットで遊びたくなる一本だ


ここからはEP2のザベスについて思った事を書いていく

兎に角かわいそうなのだ
正直な所、このDLC2本は本編後のブッカーとザベスがラプチャーでイチャイチャするお話なのかと。
というよりもそうあって欲しかったのだ
本編ラストカットでああいう終わり方をしたからこそ二人には幸せになってほしい
そう願っていた

 

弱音を一切漏らさなかった彼女の数少ない本音


本編と違い彼女はずっと孤独で、弱々しい彼女を見ているのは切なくさせられる


(´;ω;`)


そして物語終盤のとあるシーン
それが非常に痛々しく、思わず目を背けてしまった
確かに彼女の罪は重いが、そこまで報いを受けさせる必要はあるのかと
しかし彼女はそれを受け入れ、覚悟もしていた
それまでの彼女の内心を見てきた私はとてつもなく感情移入してしまい
とても悲しくなってしまった

本編のブッカーとエリザベスが好きだからこそこの展開は見ていて辛く
そしてあの楽しかった凱旋にはもう戻れないのだと
超えては行けない一線を超えてしまったのだと確信した

このDLCは結末を描いたのだ
本編ラストカットで様々な可能性を示唆し、ハッピーエンドか
バッドエンドかはプレイヤーに委ねた終わり方をした本編だったが
このDLCは結末を描いたのだ、描いてしまったのだ
infiniteという全ての可能性を肯定した本編を、全て否定した


本編がどうであれ全ての可能性はここに収束する


様々な感情が渦巻く私を尻目にエリザベスはとある決意を固める


可能性の扉


そしてプレイヤーは彼女が未来に続く扉を開ける瞬間までを見届ける事になる
物語はそうして幕を閉じる。


BIOSHOCKフランチャイズはこれにて終幕を迎える事となる
アンコールなどないのだ
私が求めたブッカーとエリザベスのお話は否定され
このラプチャーでの悲劇の物語へと収束した

しかし不満ではない、とても楽しかった
天空都市コロンビアで過ごした二人の時間は確実に胸に刻み込まれたし
海底都市ラプチャーでの時間もこの胸の中に残り続ける

このburial at seaをプレイし終えた時

BIOSHOCK infiniteが、

BIOSHOCKフランチャイズが終わってしまった

という事実だけがただ只管に悲しく、そして虚しく遺る


ラプチャーにコロンビア、私に喜怒哀楽様々な体験を与えてくれた
この愛すべきフランチャイズにお別れをする時が来た

ありがとう、ラプチャーにコロンビア
二つの都市で過ごした想い出は消えずに、ずっと胸の中に遺り続けるだろう


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